ミラノは、見ごたえのあるセレクトショップが多い街です。その理由は、世界に名だたるファッションシティであるにもかかわらず、百貨店がそれほど強くないこともあるのでしょう。それぞれのMDの特徴をレポートします。

●パープル
ナヴィリオにあるカジュアルなスタイリングを得意とするセレクトショップです。ストリートアートと融合したような空間で提案であり、それぞれの商品が1点ものかのよう商品セレクトで、着こなしの難易度も高いように感じます。スニーカーだけの専門業態などもあります。




●アントリオーリ
ドルチェ&ガッバーナ、Dスクエアド、ニールバレットなどの名だたるミラノコレクションブランドを中心に展開しています。ダークでシャープなセレクトに合わせ、店内の照明を落とし、外観も初めてだとわからない雰囲気です。わかりやすいMDをわかりにくい売場表現にすることで差別化しているといえそうでしょう。



●ディエイチコルソコモ
いわずと知れた有名店で、日本にもコムデギャルソンとのコラボ業態もあります。この店舗の特徴は、その幅広い品ぞろえです。ファッション、雑貨、飲食だけでなく、ギャラリー、ホテルも手掛けているライフスタイル提案型セレクトショップです。ファッションにおける商品セレクトも、ビッグネームのブランドをテーマにそってシャープに行われています。今は、「白」をテーマにメインスペースが展開されています。ディオールやアンドムスメルテールなどのブランドなどから白のシャツだけをピックアップしてラックを編集し、「白の世界」を表現しています。また、店舗のロゴを効果的にあしらった紙袋や包装紙などが独自性を感じさせます。




●DAAD
LEONでお馴染みのショップですね。こちらも、ブランド別編成でわかりやすい売場展開をしています。黒にこだわったセレクションで、マルタン・マルジェラ、ラフシモンズの他、日本のデザイナーも多く取り扱っており、アントリオーリより、若干ストイックなスタイルの商品、デザイナーを取りそろえています。スピカ通り近くにある方の店舗は、しっかりと接客をおこなっています。



日本においては、PB中心のSPA型セレクトショップが中心ですよね。それは、日本の消費者特性、流通環境などが生み出した日本独特の業態といえます。しかし、彼らがお手本にしていた、ミラノやパリのセレクトショップは今でも参考になりますよね。